内分泌(甲状腺)外来|髙橋内科糖尿病科松尾皮膚科|河内長野市の内科、糖尿病内科、皮膚科、甲状腺内科

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内分泌(甲状腺)外来

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内分泌内科について

内分泌外来

内分泌内科は、体内でホルモンを産生する臓器の病気や、ホルモンの働きの乱れによって生じる疾患を専門に診療いたします。内分泌の病気は症状が目立ちにくく、十分な知識がなければ問診だけで正確に見極めるのが難しい場合があります。

当院では、下垂体・甲状腺・副甲状腺・副腎などの内分泌臓器の疾患に加え、カルシウム・カリウムなどの電解質異常、さらには内分泌異常が背景にある高血圧・脂質異常症・糖尿病まで、幅広く対応いたします。身近に相談できる“内分泌のかかりつけ医”として、わかりやすい説明と適切な検査・治療で皆さまをサポートします。

当院の内科医師は、日本内分泌学会内分泌専門医・指導医であり、なかでも甲状腺診療を得意としており、日本甲状腺学会甲状腺専門医の資格を有しています。

甲状腺の病気について

甲状腺は喉仏(のどぼとけ)の下にある、蝶が羽を広げたような形の臓器で、重さはおよそ15〜20gの小さな器官です。

甲状腺の病気は大きく2つに分けて考えると分かりやすいです。ひとつはホルモンの量や働きの異常(機能の異常)、もうひとつは腫れやしこり・結節などの形の異常(形態の異常)です。両方が同時に起こることもあります。機能の異常は血液検査(TSH・FT4・FT3など)で、形態の異常は超音波(エコー)検査で診断します。なお、より精密な検査や専門的な治療が必要な場合は、近隣の連携病院と協力しながら診断・治療を進めます。安心してご相談ください。

甲状腺に関わる病気の症状

甲状腺ホルモン異常によって起こる症状

  • 首に腫れがある
  • 髪の毛が抜ける
  • 最近、疲れやすくなった
  • だるさを感じる

甲状腺ホルモンが過剰なことでおきる症状

  • 暑がりになった
  • 手の指などが細かく震える
  • 安静にしているのに心臓がドキドキする
  • 肌が乾燥している
  • 不眠になった
  • 息切れがする
  • 眼球がでてきた
  • 排便の回数が多くなった

甲状腺ホルモンが低下していることでおきる症状

  • 身体が冷えやすくなった
  • よく食べるのに痩せてきた
  • 食欲がないのに太ってきた
  • イライラしやすくなった
  • 朝起きたとき、顔や手がむくんでいる
  • 便秘の状態が続いている

甲状腺ホルモンの役割

甲状腺ホルモンは、からだの調子(代謝)を高める“アクセル”の役割をもち、体温・脈拍・エネルギーの使い方をちょうどよく保ちます。脳や筋肉、腸、皮膚など全身のはたらきを、日々の生活に合うよう支える大切なホルモンです。多すぎると動悸や体重減少、少なすぎると冷え・むくみ・体重増加などが起こり、血液検査で状態を確認できます。

甲状腺に関わる主な指標として、脳の下垂体から分泌され甲状腺に「作る/控える」の指示を出すTSH、血液中に多く存在し必要に応じてT3に変わるFT4(遊離T4)、実際に細胞で強く働くFT3(遊離T3)があります。TSHが甲状腺のTSH受容体を刺激し、甲状腺から甲状腺ホルモンが作られます。TSHは甲状腺ホルモンが不足ぎみなら上昇し、過剰ぎみなら低下して、バランスを調整します。

たとえば、甲状腺が過剰にホルモンを出すバセドウ病(甲状腺機能亢進症)では、TSHは低値となり、FT4・FT3は高値となるのが一般的です(検査基準は施設により一部異なります)。

バセドウ病

バセドウ病では、体内でTSH受容体抗体(TRAb/TSAb)が作られ、TSHの代わりに受容体を持続的に刺激してしまうため、甲状腺ホルモン(FT3・FT4)が過剰になります。上記の甲状腺機能亢進した時におきる症状の他、びまん性の甲状腺腫大や眼症状(眼球突出・違和感)を伴うこともあります。診断は血液検査や甲状腺超音波検査によって行います。

治療は、まず抗甲状腺薬でホルモン合成を抑えて甲状腺ホルモンの量を安定させ、その後ゆっくりと薬を減量し、最終的に中止を目指します。約8割の方は2〜3年で薬を中止できるとされていますが、薬を減量すると再発を繰り返す場合や、甲状腺の腫大が大きい場合、抗甲状腺薬が体質的に合わない場合などは、放射性ヨウ素内用療法や手術が選択肢となります。

抗甲状腺薬では、まれに無顆粒球症(免疫が急激に低下し、突然の発熱や咽頭痛が起こる)や肝機能障害といった重大な副作用が生じることがあります。そのため、内服開始から2〜3か月は2週間ごとに、その後も1〜2か月ごとに定期的な採血を行い、安全にコントロールしていきます。眼症状が強い場合は、眼科と連携した加療が必要になります。

橋本病(慢性甲状腺炎)

ウイルスや細菌などに立ち向かうはずの自分の免疫が、甲状腺を異物とみなして攻撃してしまい、甲状腺がゆっくり傷みホルモンを作る力が落ちていく病気です。橋本病は非常に頻度の高い病気で、成人女性の10人に1人、成人男性の40人に1人に橋本病の抗体があると言われています。
だるさ・寒がり・体重増加・むくみ・皮膚乾燥・便秘・脈が遅いなど“低下症”の症状が中心で、首の腫れを感じることもあります。血液ではTSHが高く、FT4が低めになり、抗TPO抗体や抗サイログロブリン抗体が陽性となることが多いです。治療としては不足したホルモンをレボチロキシン(チラーヂンS)という飲み薬を飲んで補う治療が基本です。年齢・心臓の状態・妊娠計画などに応じて開始量を調整し、TSHを目標範囲に保つよう少しずつ用量を調整します。軽い段階では経過観察にすることもありますが、症状やTSH値、妊娠希望の有無などを総合して方針を決めます。

無痛性甲状腺炎

首の痛みがほとんどない一過性の甲状腺炎で、自己免疫が背景にあります。産後数か月以内に起こるタイプ(産後甲状腺炎)がよく知られており、軽い亢進期のあと低下期を経て多くは自然に回復します。バセドウ病との鑑別としてあげられることが多いです。治療としては、甲状腺ホルモンの亢進期はβ遮断薬で動悸などを抑え、抗甲状腺薬は原則不要です。低下期が長引いたり授乳・育児に支障がある場合はレボチロキシンを一時的に補います。再発や将来の甲状腺機能低下が残ることもあるため、産後を含め定期的な血液検査でフォローします。

甲状腺腫瘍

甲状腺腫瘍は首のしこりや健診の超音波検査などで見つかることが多く、ほとんどは良性です。悪性の場合でも、最も多いのは乳頭がんで、一般に進行はゆるやかです。まず超音波検査でリスクを評価し、必要に応じて穿刺吸引細胞診(FNA)で良性か悪性かを調べます。良性と判定された結節は経過観察が基本で、6か月〜1年ごとに超音波で大きさや性状の変化を確認します。がんが疑われる、または手術が望ましいと判断される場合は連携病院の耳鼻咽喉科・頭頸部外科へ適切にご紹介いたします。

甲状腺以外の内分泌系の疾患について

1.副腎腫瘍

健診などの画像検査で偶然見つかる副腎腫瘍を「副腎偶発腫」といい、近年増加しています。まず重要なのは、その腫瘍がホルモンを過剰に産生しているかどうかの判定です。代表例として、原発性アルドステロン症(高血圧・低カリウム血症)、クッシング症候群(体重増加・糖尿病の悪化)、褐色細胞腫(発作的な高血圧・動悸・頭痛)などがあり、血液・尿検査でスクリーニング評価を行います。ホルモン過剰が疑われる場合は、連携病院にご紹介させていただき、入院の上で負荷試験などを実施して確定診断を進めます。

2.下垂体疾患

下垂体は全身のホルモン司令塔で、ここに異常が起こるとホルモン過剰(先端巨大症/クッシング病/高プロラクチン血症など)やホルモン不足(下垂体機能低下症・中枢性尿崩症)を生じます。腫瘍があると視野障害や頭痛の原因になることもあります。スクリーニング検査として血液・尿検査を行い、疑わしい場合は、連携病院にご紹介させていただき、各種負荷試験でホルモン分泌能を精査したり、MRIで下垂体の形態を確認します。

3.副甲状腺機能亢進症

副甲状腺ホルモン(PTH)が過剰となり、血中カルシウムが高くなって腎結石や骨粗鬆症、だるさ・食欲低下・便秘などを引き起こします。原発性(副甲状腺の腫大・腫瘍)と、腎臓病やビタミンD不足による二次性があり、血液(Ca・P・PTH)や尿検査、頸部エコー等で原因を特定します。骨密度(DEXA)評価などを取り入れカルシウム・ビタミンD補充や骨粗鬆症治療を組み合わせて管理し定期フォローで合併症の予防に努めます。手術が有効な場合は連携病院の耳鼻咽喉科にご紹介させていただきます。