「このサプリ、飲んでもいいですか?」サプリメント・トクホ・機能性表示食品について解説|髙橋内科糖尿病内科松尾皮膚科|河内長野市の内科、糖尿病内科、皮膚科、甲状腺内科

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「このサプリ、飲んでもいいですか?」サプリメント・トクホ・機能性表示食品について解説

「このサプリ、飲んでもいいですか?」サプリメント・トクホ・機能性表示食品について解説|髙橋内科糖尿病内科松尾皮膚科|河内長野市の内科、糖尿病内科、皮膚科、甲状腺内科

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「このサプリ、飲んでもいいですか?」サプリメント・トクホ・機能性表示食品について解説

こんにちは、院長の髙橋一久です。河内長野市・富田林市をはじめとする南河内地域の皆さまへ、金曜日は内科医として、話題になっていることを解説していきます。

診察をしていると、患者さんからよく聞かれる質問があります。

「先生、このサプリメントを飲んでいるんですが、続けても大丈夫ですか?」
「血糖値が気になる人向けのお茶を飲んでいるんですが、効果がありますか?」

ドラッグストアやインターネットを見ると、ビタミン、ミネラル、青汁、乳酸菌など、実に多くの商品があります。「血糖値が気になる方に」「脂肪の吸収を抑える」といった表示の商品もよく見かけます。

では、こうした商品は飲んだほうが体に良いのでしょうか。

僕の答えは、「薬との飲み合わせさえ気を付けてくれたら飲んでもいいです。けど、効果があるかは飲み続けないとわからないです」となります。

 

サプリメントだから体に良い、とは限りません

まず知っていただきたいのは、一般に「サプリメント」「健康食品」と呼ばれているものと、病気の治療に使用する「医薬品」は別のものだということです。

ほとんどの「サプリメント」「健康食品」は薬剤師さんがいなくても出せます。だからコンビニでも売っています。

「毒にも薬にもなりにくい」から薬剤師がいりません。(塩とかと一緒で大量に飲んだら健康被害がでるかもしれませんが)

もっとうがった考え方をすると、薬になるなら薬で売ったほうが儲かるので、「健康食品」は薬にならなかったものといえます。

もちろん、不足している栄養素を補うなど、目的がはっきりしている場合には役立つことがあります。

ただ、だれでも摂ればその分健康になるわけではありません。成分によっては過剰摂取が問題になることがありますし、複数の商品を併用すると、知らないうちに同じ成分を重複して摂取してしまうこともあります。

 

「トクホ」って何?

健康食品の売り場でよく目にするのが、特定保健用食品(トクホ)です。

トクホは、特定の保健の目的が期待できることを表示する食品で、製品ごとに有効性や安全性について「国の審査を受け、消費者庁長官の許可を得て」います。

たとえば、「おなかの調子を整える」「血糖値が気になる方に」といった、その商品について認められた範囲の表示がされています。

 

ここで大切なのは、トクホ=病気を治療する薬ではないということです。

たとえば糖尿病の治療では、単に血糖値を下げることだけが目的ではありません。その先にある心筋梗塞や脳卒中、腎臓病などの合併症を防ぐことが本当の目的です。

つまり、「血糖値を下げること」と「将来の健康を守ること」は同じではありません。

「血糖値が気になる方に」と表示された食品だからといって、糖尿病そのものを治療したり、糖尿病の合併症を予防したりする効果まで確認されている、という意味ではありません。

ですから、「血糖値が高めの方に」と書かれた商品を摂っているから、糖尿病の治療をしなくてもよい、ということにはならないのです。

 

「機能性表示食品」はトクホと同じ?

もう一つ、最近よく目にするのが機能性表示食品です。トクホと似ていますが、制度が異なります。

トクホは「国が製品ごとに審査して許可する」のに対し、機能性表示食品は、消費者庁へ届け出たうえで事業者の責任において機能性を表示する制度です。

届出するだけの制度です。つまり、機能性表示食品は「誰の審査もうけていない」食品であり、消費者が、その企業を信じて買うものとなります。

 

「先生のおすすめのサプリメント、トクホはありますか?」

これも、よく聞かれます。

正直に言うと、ここはたくさんお話ししたいところです。

長く診療していると、「この商品を続けている患者さんでは、こんな変化があった」「この血糖値とか下げるヨーグルトは良さそうだと思っていたけれど、HbA1cが急激に悪化した」など、いろいろな経験をします。また、僕自身、ダイエット、アンチエイジング等が研究テーマなので、経験と基礎研究を踏まえて、このテーマは永遠と話したくなります。

 

ただ、ここで大切なのは、僕が診療の中で経験した個々の患者さんの変化と、その商品自体に医学的な効果があることを証明する科学的根拠は、まったく別の話だということです。「この患者さんには良かった」という経験だけで、皆さんにも同じ効果があるとは言えません。ですから、ブログで「これを飲めば○○が良くなります」と特定の商品をおすすめすることはしません。

(あと、医師がブログで「この薬が効く」といった発信を行ったり、特定商品への誘導、体験談の掲載は、医療広告ガイドラインで禁止されているので、これが効いたとか、逆に悪くなったとかは書いてはいけないという理由もあります。)

 

ただし診察室では、「この商品を飲んでいるけれど、どう思いますか?」という質問は大歓迎です。成分や目的、現在飲んでいる薬、患者さんの病気や検査結果などを確認しながら、一緒に考えることはできます。

 

ちなみに、これは医学的な推奨とはまったく別の話ですが、僕自身も特定保健用食品のお茶を毎日飲んでいます。(年単位ではあるのですが数値がよくなったことで、これは効くと思っており、10年程度飲み続けています。ただ、辞め時がわからないのが悩みです。)

健康食品をすべて否定する必要もないし、反対に「健康食品だから体に良い」と無条件に信じてはいけない。

僕はそのくらいの距離感がちょうどよいのではないかと思っています。

 

薬を飲んでいる方は特に注意してください

サプリメントや健康食品の中には、医薬品の作用に影響したり、組み合わせによって注意が必要になったりするものがあります。

病院で「今飲んでいる薬を教えてください」と聞かれたときには、処方薬だけでなく、サプリメントや健康食品についても教えてください。

できれば、商品名だけでなく、パッケージや成分表示が分かるものを持参していただくと確認しやすくなります。

 

「飲んではダメですか?」ではなく、「何のために飲んでいますか?」

僕は、患者さんがサプリメントを飲んでいるからといって、すべてを否定する必要はないと思っています。

むしろ大切なのは、「何のために、その商品を飲んでいるのか?」ということです。

 

「骨が心配だから」「血糖値が気になるから」「疲れやすいから」など、飲み始めた理由を教えていただければ、本当に必要な栄養素なのか、検査をしたほうがよいのか、ほかに優先したほうがよいことがないかを一緒に考えることができます。そして、健康を考えるうえでの基本は、やはり毎日の食事、運動、睡眠、適正体重、そして必要な病気の治療です。

サプリメントやトクホ、機能性表示食品は、それらに「置き換わるもの」ではなく、必要に応じて上手に付き合っていくものと考えるのがよいでしょう。

 

髙橋内科糖尿病内科 松尾皮膚科では、河内長野市・富田林市をはじめとする南河内地域の皆さまの内科、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの診療を行っています。

「このサプリメント、薬と一緒に飲んで大丈夫?」「この健康食品、本当に自分に必要?」という疑問があれば、診察の際に遠慮なくお尋ねください。

飲んでいる商品を叱られるかも、と心配する必要はありません。何のために飲んでいるのかも含めて、一緒に整理していきましょう。

 

/////////////////////////////執筆者情報/////////////////////////////

髙橋 一久

資格:日本肥満学会認定 肥満症専門医/日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医/日本専門医機構認定 内分泌代謝・糖尿病内科領域指導医/日本内分泌学会 内分泌代謝専門医、指導医/日本甲状腺学会 甲状腺専門医/日本内科学会 内科認定医、指導医

関西医科大学医学部を卒業後、国立国際医療研究センター病院などでの研修を経て、関西医科大学附属病院に勤務。肥満症、糖尿病、甲状腺疾患の診療に携わるとともに、木村 穣先生の指導のもと、減量治療に関する研究に従事した。

2026年に「髙橋内科糖尿病内科 松尾皮膚科」を開院。糖尿病専門医・肥満症専門医として医学的根拠を大切にしながら、河内長野市の内科クリニックとして、患者さん一人ひとりの生活や希望に寄り添い、無理なく続けられる減量治療や生活習慣の改善をともに考える診療を心がけている。