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こんにちは、院長の髙橋一久です。河内長野市・富田林市をはじめとする南河内地域の皆さまへ、月曜日は糖尿病専門医として、糖尿病関連についてわかりやすく解説していきたいと思います。
「昼ごはんを食べると、急に眠くなる」
「食後に仕事が手につかないほど眠い。血糖値が上がっているから?」
こんな経験はありませんか?
食後の眠気について調べると、「血糖値スパイクが原因」「糖尿病のサイン」といった情報を目にすることがあります。
しかし実際には、食後の眠気=糖尿病ではありません。
食後に眠くなる理由は一つではなく、人間にもともと備わっている生体リズム、食事、睡眠不足、血糖値の変化など、いくつもの要因が関係しています。
実は、昼食を食べなくても午後は眠くなります
まず知っておいていただきたいのが、「post-lunch dip(ポストランチ・ディップ)」という現象です。
人間は一日の中で眠気が一定ではありません。夜だけでなく、午後、とくに13~15時ごろにも自然に眠気が強くなりやすい時間帯があります。
興味深いことに、この眠気は昼食を食べなくても起こることが研究で確認されています。つまり、「お昼ごはんを食べたから眠くなった」と感じていても、その一部は食事ではなく、もともとの体内時計による眠気なのです。
(印象としては、昼食を抜いたら、おなかが減って眠たくなくなりそうなものではあるのですが、おなかは減っているけど眠たい状況という状況になるみたいです)
睡眠不足があると、この午後の眠気はさらに強くなります。
食事そのものも眠気に関係します
もちろん、食事がまったく関係ないわけではありません。
食事をすると、胃や腸からさまざまなホルモンが分泌され、神経を通じて脳にも「食事をした」という情報が伝わります。こうした変化が、覚醒や睡眠を調節する仕組みに影響していると考えられています。
一方で、昔から言われる「消化のために胃腸へ血液が集まり、脳の血液が減るから眠くなる」という説明は、現在では適切ではないとされています。
また、大量の食事やアルコール、睡眠不足などが重なると、食後の眠気を感じやすくなります。
「血糖値が上がるから眠い」は本当?
糖質を含む食事をとると血糖値が上昇し、それに応じてインスリンが分泌されます。
これは健康な方でも、2型糖尿病や境界型糖尿病の方でも基本的には同じです。ただし、血糖値の上がり方やインスリンの分泌量には個人差があります。
では、「食後に血糖値が上がるから眠くなる」のでしょうか。
もし高血糖そのものが眠気の直接的な原因であるなら、血糖コントロールが不良で高血糖が続いている糖尿病の方は、常に強い眠気を感じることになります。しかし、実際はそうではありません。
現時点では、食後の血糖値の上昇や、それに伴う大量のインスリン分泌そのものが、眠気を直接引き起こすという関係は、十分には証明されていません。
そのため、「食後に眠い=血糖値が急上昇している」とではないです。(食後なんで、大なり小なり上昇は基本的にはしています。)
食後2~5時間後の眠気には「低血糖」が隠れていることも
食後すぐではなく、食事から数時間たって強い眠気やだるさが出る場合には、「反応性低血糖」が関係していることがあります。
食事のあとにインスリンが多く分泌され、血糖値が下がりすぎる状態です。
この場合、眠気だけではなく、強い空腹感、冷や汗、動悸、手の震え、ふらつきなどを伴うことがあります。
ただし、「食後に眠い=反応性低血糖」でもありません。 本当に低血糖が起きているかどうかは、症状が出ているときの血糖値を確認して判断することが大切です。
毎日のように強く眠くなるなら、血糖以外にも目を向けましょう
食後に少し眠くなる程度であれば、多くの場合は生理的な現象です。
一方で、「毎食後に寝落ちしてしまう」「十分寝ているはずなのに日中ずっと眠い」「運転中にも眠くなる」という場合には、食事だけの問題ではない可能性があります。
睡眠不足はもちろん、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害が隠れていることもあります。特に肥満があり、いびきや睡眠中の無呼吸を指摘されている方は注意が必要です。
食後の眠気に加えて、こんな方は血糖値のチェックを
食後の眠気だけで糖尿病を心配しすぎる必要はありません。
ただし、健康診断で血糖値やHbA1cが高いと言われた方、肥満がある方、家族に糖尿病の方がいる方、のどが渇く・尿が増えた・原因なく体重が減ったといった症状がある方は、一度血糖値を確認してみることをおすすめします。糖尿病は症状がほとんどない段階から進行することも多いため、「眠いかどうか」ではなく、血液検査で確認することが大切です。
河内長野市の髙橋内科糖尿病内科 松尾皮膚科では、糖尿病専門医として血糖値やHbA1cの評価を行っています。河内長野市、富田林市をはじめ南大阪周辺で、健康診断の血糖値や食後の体調変化が気になる方はご相談ください。
当院の糖尿病の説明ページ https://dmskin-cl.com/menu/medical02/
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髙橋 一久
資格:日本肥満学会認定 肥満症専門医/日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医/日本専門医機構h認定 内分泌代謝・糖尿病内科領域指導医/日本内分泌学会 内分泌代謝専門医、指導医/日本甲状腺学会 甲状腺専門医/日本内科学会 内科認定医、指導医
関西医科大学医学部を卒業後、国立国際医療研究センター病院などでの研修を経て、関西医科大学附属病院に勤務。肥満症、糖尿病、甲状腺疾患の診療に携わるとともに、木村 穣先生の指導のもと、減量治療に関する研究に従事した。
2026年に「髙橋内科糖尿病内科 松尾皮膚科」を開院。糖尿病専門医・肥満症専門医として医学的根拠を大切にしながら、患者さん一人ひとりの生活や希望に寄り添い、無理なく続けられる減量治療や生活習慣の改善をともに考える診療を心がけている。



