1型糖尿病って知っていますか?|髙橋内科糖尿病内科松尾皮膚科|河内長野市の内科、糖尿病内科、皮膚科、甲状腺内科

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1型糖尿病って知っていますか?

1型糖尿病って知っていますか?|髙橋内科糖尿病内科松尾皮膚科|河内長野市の内科、糖尿病内科、皮膚科、甲状腺内科

糖尿病

こんにちは、院長の髙橋一久です。

河内長野市・富田林市をはじめとする南河内地域の皆さまへ、月曜日は糖尿病専門医として、糖尿病に関する話題をできるだけわかりやすく解説していきたいと思います。

初めて診察でお会いして、「糖尿病です」とおっしゃる患者さんに、僕が必ず確認することがあります。

「1型ですか? 2型ですか? それともそれ以外ですか? ご自身がどのタイプの糖尿病か聞いていますか?」

「糖尿病に種類があるの?」と思われる方もいるかもしれません。

一般的に「糖尿病」と聞いて多くの方がイメージされるのは、2型糖尿病です。しかし、糖尿病にはいくつかのタイプがあり、原因や治療法も異なります。

今回は、その中でも1型糖尿病についてお話しします。

 

1型糖尿病はどんな病気?

糖尿病は、血糖値を下げるホルモンである「インスリン」の作用が不足することで、血糖値が高くなる病気です。(1型糖尿病は絶対的に、2型糖尿病は相対的に不足します)

インスリンは、膵臓にある「β細胞」という細胞から分泌されています。

1型糖尿病では、このβ細胞が壊されることで、インスリンを十分に作れなくなります。多くの場合、「自己免疫」といって、本来は身体を守るはずの免疫が誤って自分のβ細胞を攻撃してしまう仕組みが関係していると考えられています。

その結果、体内のインスリンが大きく不足し、血糖値が上昇します。

ここでぜひ知っていただきたいのは、1型糖尿病は「食べすぎ」や「運動不足」が主な原因で起こる病気ではないということです。

生活習慣が発症に関係することの多い2型糖尿病とは、原因が異なります。

こんな症状には注意してください

1型糖尿病では、比較的短期間のうちに血糖値が大きく上昇することがあります。

「のどが異常に渇く」「水分をたくさん飲む」「尿の回数や量が増える」「食べているのに体重が減る」「強いだるさがある」といった症状が代表的です。

インスリンが著しく不足すると、「糖尿病ケトアシドーシス」という重い状態になることがあります。

吐き気や嘔吐、腹痛、強い倦怠感、意識がぼんやりするなどの症状を伴う場合には、早急な受診が必要です。

治療の中心は「インスリン」です

1型糖尿病では、身体で作れなくなったインスリンを外から補う治療が基本になります。

1日数回インスリンを注射する方法のほか、インスリンポンプを用いる方法もあります。

また現在では、CGM(持続血糖測定器)を使って血糖値の変化を連続的に確認しながら、食事や運動、学校生活、仕事などに合わせて治療を調整することもできるようになっています。

1型糖尿病の治療の目的は、単に「血糖値を下げること」ではありません。

低血糖や高血糖をできるだけ避けながら、学校、仕事、スポーツ、旅行など、その人が望む生活をできるだけ制限せず続けていくことがとても大切です。

 

1型糖尿病は、まだ十分に知られていません

阪神タイガースで長くエースとして活躍した、元プロ野球選手の岩田稔選手をご存じでしょうか。

岩田選手は高校生のときに1型糖尿病を発症されました。その後、1型糖尿病と向き合いながらプロ野球選手になるという夢を実現し、第一線で活躍されました。

岩田選手は(自伝とwikiからなのですが)、内定取り消しなど1型糖尿病が原因の様々な不利益を受けながら、主治医の先生と治療に向き合い、WBCの日本代表として優勝、阪神一筋で現役生活を無事終えることができました。

1型糖尿病について社会の理解が十分ではないため、病気を理由に仕事で不利益を受けたり、進学や就職、スポーツなど、自分の夢を諦める方がいるのも現実です。

でも、僕は「1型糖尿病だから」という理由だけで、人生の選択肢を狭めてほしくないと思っています。適切な治療を続けながら、患者さんがやりたいことを実現できるよう支える。

それをが1型糖尿病を診療する医師の大切な仕事だと考えています。

 

「治る病気」を目指す研究も進んでいます

現在、多くの1型糖尿病では継続したインスリン治療が必要です。

一方で、将来的な根治や予防を目指した研究も世界中で進められています。

僕が以前勤務していた国立国際医療研究センターでは、膵島移植などの治療・研究にも取り組まれていました。また、これまで診療に携わった患者さんの中には、膵臓移植を受け、その後インスリン注射が不要になった方もおられます。

もちろん、移植には適応や免疫抑制薬の使用など、さまざまな課題があります。

それでも、「インスリンを補うだけではなく、いつか1型糖尿病そのものを治す」という目標に向かって、医療は少しずつ前に進んでいます。

 

1型糖尿病の研究を支援する方法もあります

こうした研究や患者さんへの支援を行っている団体の一つに、認定NPO法人 日本IDDMネットワークがあります。

1型糖尿病を支援する団体はいくつかありますが、日本IDDMネットワークでは1型糖尿病の根絶、すなわち「治療・根治・予防」を目指して、研究助成や患者・家族への支援など、さまざまな活動を行っています。

岩田選手が登板した一軍の公式戦で1勝するたびに、10万円を糖尿病研究のために日本IDDMネットワークへ寄付していたことですこし話題になりました。

(というか、僕は岩田選手の寄付の話題で知りました。阪神は選手の寄付活動が積極的で頭が下がります、お金以上に広告として大変貢献されています。)

ここの特徴?なのですが、佐賀県へのふるさと納税を通じて同法人の活動を支援する仕組みもあります。

僕はサトフルでふるさと納税するのですが、佐賀県にふるさと納税を行うと、「日本IDDMネットワークやその事業を指定する」って選択があるので、それを選ぶと寄付金の一部が活動の支援に充てられます。

※制度や寄付割合、利用できるサイト、返礼品などは変更されることがありますので、寄付を検討される場合には、日本IDDMネットワークや佐賀県のふるさと納税公式サイトで最新の情報をご確認ください。

 

1型糖尿病で通院中の方へ

当院は、1型糖尿病の方に寄り添えるクリニックにしたいという思いもあって開院しました。

1型糖尿病の方の中には、大学病院や国立病院などの基幹病院へ長年通院されている方も少なくありません。

もちろん、基幹病院だからこそ受けられる高度な医療や治療があります。

一方で、患者さんから、

「毎月、通院のために仕事を1日休んでいる」

「学校を休まないと受診できない」

「糖尿病の診察と一緒に健診や一般内科の相談もできたらいいのに」

「土曜日や夕方に診てもらえれば、仕事を休まずに済むのに」

といった声を聞くこともあります。

糖尿病の治療は、何年、何十年と続いていくものです。

だからこそ、治療内容だけでなく、無理なく通院を続けられることも大切な治療の一部だと僕は考えています。

髙橋内科糖尿病内科 では、CGMやインスリン治療を含め、専門性の高い1型糖尿病診療を、地域の身近なクリニック、通院しやすい駅前のクリニックで提供することを目指しています。

河内長野市・富田林市をはじめ南大阪地域で、1型糖尿病について相談したい方、通院方法について悩んでいる方がおられましたら、糖尿病専門医にご相談ください。

1型糖尿病について正しく知る人が一人でも増えることが、患者さんご本人だけでなく、ご家族、学校、職場など周囲の方の理解にもつながります。

そして、1型糖尿病があることを理由に、やりたいことや夢を諦めなくてよい社会になってほしいと思っています。

当院の糖尿病についての説明はこちら
https://dmskin-cl.com/menu/medical02/


執筆者情報

髙橋 一久

資格
日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医
日本肥満学会認定 肥満症専門医
日本専門医機構認定 内分泌代謝・糖尿病内科領域指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
日本内科学会 内科認定医・指導医

関西医科大学医学部を卒業後、国立国際医療研究センター病院などでの研修を経て、関西医科大学附属病院に勤務。肥満症、糖尿病、甲状腺疾患の診療に携わるとともに、木村穣先生の指導のもと、減量治療に関する研究に従事した。

2026年に「髙橋内科糖尿病内科 松尾皮膚科」を開院。糖尿病専門医・肥満症専門医として医学的根拠を大切にしながら、患者さん一人ひとりの生活や希望に寄り添い、無理なく続けられる治療や生活習慣の改善をともに考える診療を心がけている。