こんにちは、院長の髙橋一久です。河内長野市・富田林市をはじめとする南河内地域の皆さまへ、月曜日は糖尿病専門医として、糖尿病についてわかりやすく解説していきたいと思います。糖尿病のことを知って、一人ひとりの身体や生活に合った、続けられる糖尿病治療を一緒に頑張りましょう。
今日のコラムの内容は、「尿糖」をテーマに書かさせていただきます。
健康診断の結果を見て、「尿糖+」と書かれていると、「糖尿病になったのでは?」と心配される方は少なくありません。
結論からいうと、尿糖が出たからといって、それだけで糖尿病と診断されるわけではありません。
尿糖とは、その名前のとおり尿の中にブドウ糖が出ている状態です。血液中のブドウ糖は腎臓でいったんろ過されますが、通常はその多くが体内に戻されます。ところが、血糖値が高くなると腎臓で糖を戻しきれなくなり、一部が尿の中に出てくることがあります。
そのため、尿糖は糖尿病を見つける「きっかけ」になる検査ではありますが、尿糖の結果だけで血糖の状態を正確に判断することはできません。
実際には、尿糖の出やすさには個人差があります。尿糖が陽性でも血糖値が正常な方もいれば、反対に血糖値が高くても尿糖が陰性のこともあります。
また、糖尿病以外の理由で尿糖が陽性になることもあります。たとえば、もともと尿に糖が出やすい体質の方(腎性糖尿といいます。100人に1人ぐらいおられます。)や、糖を尿に排泄させる作用を持つSGLT2阻害薬を服用している方では、尿糖が陽性になることがあります。
では、健診で尿糖を指摘された場合は何を確認すればよいのでしょうか。
大切なのは、血糖値とHbA1cなどの血液検査を確認することです。
血糖値は採血した時点での血糖の状態を、HbA1cは最近の血糖状態の目安を示す検査です。糖尿病の診断は尿糖だけではなく、こうした血液検査の結果をもとに総合的に判断します。
尿糖が「+」だったからといって、必要以上に慌てる必要はありません。一方で、「尿糖だけだから大丈夫」と放置するのもおすすめできません。
健康診断で尿糖を指摘された方は、健診結果を持って一度医療機関で確認してみましょう。
尿糖は“糖尿病確定”ではなく、血糖状態を確認するためのひとつのサインです。
河内長野市の髙橋内科糖尿病内科 松尾皮膚科では、糖尿病専門医として、健診で血糖値やHbA1c、尿糖の異常を指摘された方のご相談も受け付けています。気になる健診結果がある方は、お気軽にご相談ください。富田林市や南大阪周辺で健診結果について気になる方も、お気軽にご相談ください。
当院の糖尿病の説明ページ https://dmskin-cl.com/menu/medical02/
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髙橋 一久
資格:日本肥満学会認定 肥満症専門医/日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医/日本専門医機構h認定 内分泌代謝・糖尿病内科領域指導医/日本内分泌学会 内分泌代謝専門医、指導医/日本甲状腺学会 甲状腺専門医/日本内科学会 内科認定医、指導医
関西医科大学医学部を卒業後、国立国際医療研究センター病院などでの研修を経て、関西医科大学附属病院に勤務。肥満症、糖尿病、甲状腺疾患の診療に携わるとともに、木村 穣先生の指導のもと、減量治療に関する研究に従事した。
2026年に「髙橋内科糖尿病内科 松尾皮膚科」を開院。糖尿病専門医・肥満症専門医として医学的根拠を大切にしながら、患者さん一人ひとりの生活や希望に寄り添い、無理なく続けられる減量治療や生活習慣の改善をともに考える診療を心がけている。



