動悸・汗・手の震えは甲状腺が原因?バセドウ病の代表的な症状について|髙橋内科糖尿病内科松尾皮膚科|河内長野市の内科、糖尿病内科、皮膚科、甲状腺内科

〒586-0003 大阪府河内長野市楠町東1584番地の1
0721-55-1460
ヘッダー画像

動悸・汗・手の震えは甲状腺が原因?バセドウ病の代表的な症状について

動悸・汗・手の震えは甲状腺が原因?バセドウ病の代表的な症状について|髙橋内科糖尿病内科松尾皮膚科|河内長野市の内科、糖尿病内科、皮膚科、甲状腺内科

こんにちは、院長の髙橋一久です。河内長野市・富田林市をはじめとする南河内地域の皆さまへ、木曜日は甲状腺学会認定甲状腺専門医として、甲状腺についてわかりやすく解説していきたいと思います。

「最近、何もしていないのに心臓がドキドキする」
「以前より汗をかくようになった」
「手が細かく震えることがある」

こうした症状があると、心臓の病気や更年期、自律神経の乱れ、ストレスなどを思い浮かべる方が多いかもしれません。

もちろん原因はさまざまですが、実は甲状腺の病気でも、動悸・発汗・手の震えなどが起こることがあります。

その代表的な病気が「バセドウ病」です。

 

バセドウ病とは?

バセドウ病は自己免疫疾患の一つです。

自己免疫疾患とは、簡単に説明すると、いつもは細菌などから自分の体を守る免疫(身体の兵隊さん)が、自分の身体を異物とみなして攻撃し始める病気です。

バセドウ病は、TSH受容体という所に自己抗体(抗体とは、細菌などを倒すために作られた「矢」だと思ってください。それが自分に向いている「矢」を自己抗体と言います。)ができる自己免疫疾患で、甲状腺が刺激されます。

その結果、甲状腺ホルモンが必要以上に作られ、身体がいわば「アクセルを踏み続けているような状態」になります。

このため、心臓、体温調節、消化管、筋肉、精神状態など、全身にさまざまな症状が現れます。

 

動悸・汗・手の震えは代表的な症状です

バセドウ病では脈が速くなり、安静にしていても「ドキドキする」と感じることがあります。人によっては不整脈を伴うこともあります。

また、代謝が活発になるため、暑がりになったり、以前より汗をたくさんかいたりします。「周りの人は暑くないのに自分だけ暑い」という方もいます。

手指の細かな震えも特徴的な症状の一つです。文字を書く、箸を持つ、スマートフォンを操作するといったときに気づくことがあります。

 

「食べているのに痩せる」こともあります

甲状腺ホルモンが過剰になるとエネルギー消費が増えるため、食欲がある、あるいは以前より食べているにもかかわらず体重が減ることがあります。

ほかにも、

疲れやすい、筋力が落ちる、便の回数が増える、イライラする、落ち着かない、眠りにくい、月経が不規則になる

など、症状は多岐にわたります。

また、甲状腺そのものが大きくなり、首の前側が腫れて見えることもあります。

バセドウ病というと「目が出る」というイメージをお持ちの方もいますが、すべての患者さんに目の症状が現れるわけではありません。眼球突出のほか、まぶたの腫れ、目の乾燥感、異物感、物が二重に見えるなどの症状がみられることがあります。

 

更年期やストレスと間違われることも

バセドウ病の難しいところは、一つひとつの症状が珍しいものではないことです。

動悸なら「緊張しているのかな」、汗なら「更年期かな」、体重減少なら「最近忙しかったからかな」と考えてしまうことがあります。

特に動悸、発汗、イライラ、不眠などは、更年期症状や自律神経の不調とも似ています。

症状だけでバセドウ病と判断することはできませんが、複数の症状が重なっている場合には、一度甲状腺を調べてみることも大切です。

 

バセドウ病は血液検査で調べます

バセドウ病が疑われる場合には、まず血液検査を行います。

甲状腺ホルモンのFT4・FT3と、甲状腺へホルモンを作るよう指令を出すTSHを確認します。

典型的なバセドウ病ではFT4やFT3が高くなり、反対にTSHは低くなります。さらに、バセドウ病の診断に重要なTRAb(TSH受容体抗体)などを調べます。

必要に応じて甲状腺の超音波検査を行い、甲状腺の大きさや内部の状態、血流なども確認します。

 

「動悸だけだから」と放置しないことが大切です

動悸や汗、手の震えがあるからといって、必ずバセドウ病というわけではありません。

しかし、甲状腺ホルモンが過剰な状態を放置すると心臓や骨などに負担がかかることがあります。特に強い動悸や息苦しさ、胸痛などがある場合には、甲状腺だけに原因を決めつけず、早めの医療機関受診が必要です。

髙橋内科糖尿病内科 松尾皮膚科では、河内長野市・富田林市をはじめとする南河内地域の皆さまの甲状腺疾患についても診療しています。

「最近、動悸と汗が気になる」「手が震える」「食べているのに体重が減ってきた」「健診で甲状腺の腫れを指摘された」など、気になる症状が重なっている場合にはご相談ください。

一見すると甲状腺とは関係なさそうな体調の変化が、診断のきっかけになることがあります。

 

/////////////////////////////執筆者情報/////////////////////////////

髙橋 一久

資格:日本肥満学会認定 肥満症専門医/日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医/日本専門医機構認定 内分泌代謝・糖尿病内科領域指導医/日本内分泌学会 内分泌代謝専門医、指導医/日本甲状腺学会 甲状腺専門医/日本内科学会 内科認定医、指導医

関西医科大学医学部を卒業後、国立国際医療研究センター病院などでの研修を経て、関西医科大学附属病院に勤務。肥満症、糖尿病、甲状腺疾患の診療に携わるとともに、木村 穣先生の指導のもと、減量治療に関する研究に従事した。

2026年に「髙橋内科糖尿病内科 松尾皮膚科」を開院。糖尿病専門医・肥満症専門医として医学的根拠を大切にしながら、河内長野市の内科クリニックとして、患者さん一人ひとりの生活や希望に寄り添い、無理なく続けられる減量治療や生活習慣の改善をともに考える診療を心がけている。